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『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 』(上巻)2006年04月29日(土)19:55
書名:『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 』
ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上巻 著者:J.K.ローリング ( J.K.Rowling ) 版元:静山社 価格:¥4200(上下巻) 読書場所:家、電車 購入動機:シリーズ5作目も期待して。 好み:★★★☆☆ ![]() 2年熟成パックの第五巻のあじわいは如何なるや? 一昨年、発売当日に購入したハリ・ポタ第五巻。 上下巻2冊セットの販売、バラ売りなし。 書店買い切り商品・返品不可。なんと強気なことか。 でも品切れが見えていたので購入した。 持って帰るには上下2冊セットはひどく重く、ひと苦労だった。 いまは1500円以上送料無料のAMAZONや7&Y(セブンアンドワイ)という選択肢もある。 本作は既に映画制作が始まっていて、日本では来年2007年夏・公開予定。 次作・第六巻『ハリーポッターと謎のプリンス』は来月5月17日に発売。 第六巻が出る前に第五巻を読み終えよう……。 書棚で2年間熟成させたビニールパック詰め包装を先日開封した。 本を開くと、すぐにハリ・ポタの世界が広がり始める。 徐々に前作までの内容・登場人物を思い出す。 言い換えれば、以前読んだ記憶が僅か1・2年の間に薄れているのに気づく。 前作といっても4作なので、思い出せないことはないのだが……。 (ああ、この人はこんな性格だったなぁ……)と記憶が蘇ってくる。 魔法アイテムや呪文を思い出すころには、 登場人物たちのそばで一緒に生活を送っているような気分になる。 やっぱり、ハリ・ポタはいい。 こんな本を小さいころに読める子どもたちは幸せだなぁ。 上巻を読み終えた。下巻への序章だった。 面白い展開は下巻にあるのだろう。 隠されたメッセージは学校教育問題か!? 今回初登場する、スネイプ以上に陰険な先生はアンブリッジ。 ハリーへの罰の与え方、話し方・態度が、読者の嫌悪感を刺激する。 現実社会の教育制度がオーバーラップする。 魔法省のホグワーツ校への介入は、 勘違いした人間によって制度が悪い運用をされる事態に似ている。 著者の国・英国における教育制度も改善努力がなされてきたという。 それでも親の経済力格差、個人の様々な能力格差、非行生徒の多い学校、 そして人種・宗教・民族・言語などなど、まだまだ改善努力を要するらしい。 多様性の中で調和を図る努力は、難しくても続ける必要があるということだろう。 ホグワーツでは帽子が子どものクラス分けをするが、 これはかつて英国で行われていた11歳テストを連想する。 廃止されたのは過ぎた能力偏重主義が問題にされたからなのだろうか。 能力偏重主義により格差が生じれば、人の感情は不安定になる。 何事につけバランスは大事だが、感情が絡むと事は難しくなっていく。 勘違いする人は文部省・教育委員会・学校・PTA、どこにも存在する。 文部省のお墨付きを得た教育委員会が学校へかける圧力が 勘違いに基づいたものであれば悲しいことだ。 (ステレオタイプなもの言いだが……) 実際、日本では学校教育法で学習指導要領が決められ、コトが運ばれる。 反対意見があろうが、議論が不十分だろうが、都合は決める者の手中にある。 制度・方針に従わない者は即問題教師・問題生徒扱い。 国歌・国旗の扱い、校長人事、いじめ、教師のえこひいき、体罰、 問題を起こす教師や学生、学校を襲撃する暴漢、殺人事件。 理想に燃え、日々努力する者ほど辛さを感じることだろう。 厳然と在る経済格差や能力格差、努力を怠り権利ばかり振りかざす者、見当違いな要求、 矛盾の中で調和を迫られた結果生まれるのは、 ストレスか無気力か、改革に燃えるエネルギーか……。 ホグワーツも大変だが、我が国の学校を取り巻く状況も大変だ。 下巻では、ハリーら生徒やホグワーツの先生たちは、 魔法省やアンブリッジの攻撃にどう立ち向かっていくのだろうか? 自分たちで考え行動することで、闇の魔術に対抗することができるのだろうか。 人はみな考えて行動している筈だが、資料や現場を調査してみると、 簡単・単純だと思っていたことが意外と難しかったり複雑だったりする。 子どものうちに自分で考え・判断し・行動する術を身につけることができるといいだろうなぁ。 学校教育で「自分で考える力」を教授するのは大事だと思う。 偽装建築、催眠詐欺商法、株式や金融商品・先物取引のリスクなど、 当然ながら騙す人が悪いけれど、それに関わってしまったことによって、 解決に要する労力や時間を失うのは気持ちも萎えるし肉体的・経済的にも大変だ。 事前に考えて避けられるなら、それに越したことはないだろう。 安定感とマンネリ感を超えて シリーズは巻を重ね、マンネリ感が出てきたような気もする。 否、これは安定感か。 ダーズリー家の人々をはじめ登場人物の性格が読者に定着した。 また、魔法使いが呪文掛け方や、魔法使いの社会構造や、 魔法使いの移動手段、ホグワーツでの決まりごとや、 クィデッチ大会やら学校生活などなども定着した。 でも、舞台は学校。年間1話完結のパターン。 学期が始まり、授業・宿題・テスト・クィデッチ大会の1年間。 学期は替われど、変わらぬ登場人物。 3校対抗戦やあちらこちらに秘密の部屋を設定して、 舞台に広がりを持たせようとする著者。 巻を重ねるほどに工夫を要するだろうというのは想像に難くない。 ハリーの退屈な夏休みを破ったのは、吸魂鬼だった。 下巻では、きっといろんな展開があるのだろう。 「例のあの人」との対決やいかに。 さあ、下巻に期待。 コメントコメントの投稿トラックバックhttp://happasuke.blog19.fc2.com/tb.php/516-1fedb08a |
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