葉っぱすけのやるキッ木

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『イン・ザ・プール 』

書名:『イン・ザ・プール 』 / 文春文庫
著者:奥田 英朗 ( Okuda Hideo )
版元:文藝春秋
価格:¥500
読書場所:家、電車
20060403_bo

微笑ましい変態医師!? が「いらっしゃーい」
神経科精神科医にして注射フェチの医学博士・伊良部一郎のもとへ
不安・ストレスで体調・精神に不調をきたした患者が訪れてくる。
収録されている短編タイトルは次のとおり。
・イン・ザ・プール
・勃ちっぱなし
・コンパニオン
・フレンズ
・いてもたっても

我々は誰もが多少なりともストレスを感じているものだが、
通常は自制・抑制して何とか生活を続けている。
全5話に登場する心を患っってしまった面々、
「性格こそ不治の病」なのか、悩みのツボは人それぞれである。
完璧主義者、ストレスを抱え込んでしまう者、加齢恐怖症、
孤独恐怖症、強迫神経症……症状の差こそあれ自分自身に思い当たるものもあり。
当人の深刻さと、他人の目に映る彼らの滑稽な行動とのギャップが笑いを誘う。
コミカルな展開は面白いけれど、当人にはツライ状況だろう。
精神的に追い込まれた彼らにとっては、
自分が尻込みする事柄をいとも簡単に超えていく天然幼児性キャラの伊良部に、
ある種のリスペクトを感じる瞬間はフムフムという感じ。
病院を訪ねた人たちが、心の壁を外し・心を開いていく心理描写が丁寧だから、
憎めないマザコン変態デブ注射フェチ伊良部のスパイスが効いてくるのかも。
「人を深刻にさせない天性のキャラクター」の伊良部医師が
直接的・間接的な行動療法!? などなどなどを展開して
悩める患者たちの心がほどかれていく展開は爽快。

文庫で再登場・読んだことを忘れてしまうほど面白い?
コンパニオンの話で(あっ読んだことあるワ)と思い出した。
単行本で読んでいたことを忘れ、最近刊の文庫で再読となった。
(忘れるってすごい、2度楽しめて得してしまったなぁ)
モノ忘れが増える一方だが、前向きに考えてストレスにしないことにしよう……。
( 品薄の DS light が手に入らない今は、脳を鍛えることもできないし!? )
登場人物のキャラ・話の展開・状況設定・心理描写、
あっさり読めてじつは深〜い奥田英朗ワールド、ただただ面白がって読みたい。
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