葉っぱすけのやるキッ木

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『チーム・バチスタの栄光 』

書名:『チーム・バチスタの栄光 』
著者:海堂 尊 ( Kaidou Takeru )
版元:宝島社
価格:¥1600
読書場所:家、電車
購入動機:「このミステリーがすごい」第四回受賞作
好み:★★★★

20060417_bok

受賞作だろうがそうでなかろうが、面白いものは面白い。
大学病院に招聘された凄腕・天才外科医による心臓のバチスタ手術。
脅威の26連続成功のあとに3例続いた患者の死亡。
俺 ( 田口公平 ) に課せられたミッション・インポッシブルは、
3例の患者死亡のケースが
 「たまたま連続した不運。医療事故、
  それから、悪意によって事態が引き起こされている可能性」
のいずれなのかを見極めることだった。

医療現場からのメッセージ!?
奥付によると、著者は勤務医。
よくできたミステリーとして楽しみつつ、
登場人物が語るセリフに込められたメッセージから
医師である著者の視線を想像しながら読むのもまた面白いかも。

大学病院を取り巻く状況、そこに働く医師やコメディカルの現状。
日本の医療が抱える矛盾。
医療過誤の捜査方法のありかたや裁判、マスコミ報道などの社会的なシステム。
命を守るために奔走する医師・コメディカルたちの姿。
 「大学執行部の旧体質。麻酔医の激務、外科医の傲慢。研修医の憂鬱。
  拝金主義の経営陣。権利ばかり振り回す患者たち。」
そして病院組織から独立した監査制度の必要性など。
テンポよく展開する物語の中、
(著者の視点が「人の心が通う医療」にあるのでは?)と感じた次第。

実際に医療に携わっている人は、どんな印象を持つのだろうか。

次回作にも期待
著者が現在多忙な状況にあると想像することは難くない。
本作を書き上げるのは楽しい作業であり、同時に大変だったろう。
一通り読み終わると、細部に配慮を凝らした跡が見えてくる。
「すべての事象をありのままに見つめ」た次作にも期待。
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